北朝鮮の施設解体はブラフ

まあ、何というか、ありがちな手口だよね。

北の解体施設「数カ月で復旧可能」 米当局、慎重な評価 米誌分析「重要性も大きくない」

2018.7.26 08:13
 アジア太平洋地域の外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」は25日、解体が始まったとされる北朝鮮北西部東倉里の「西海衛星発射場」の主要施設について、米情報当局が「数カ月で復旧できる」として過大に評価すべきでないと分析していると伝えた。
そもそも、北朝鮮にとって、現在はミサイル発射も核実験も重要性が低い。
衛星写真
何やら、ミサイル発射施設の解体を始めたというニュースが出ていたけれど、まあ、「やってますよ」というポーズである事は疑い様が無い。
そして、北朝鮮にとって今、ミサイルを発射すれば、アメリカに対して爆撃の許可を出すような話だし、核実験についても同じだろう。
老朽化した核実験施設の廃棄をして見せたけれど、その実、坑道の入口を破壊しただけに留まったわけで。
流石に話し合いが進展しないから、何かアクションをという苦し紛れの一手だと思う。

「米兵遺骨200体返還」履行 トランプ氏公表

会員限定有料記事 毎日新聞2018年6月22日 東京朝刊
 【ワシントン高本耕太】トランプ米大統領は20日、朝鮮戦争(1950~53年)で消息不明となったまま北朝鮮に残された米兵遺骨のうち「今日すでに約200体が送り返された」と明らかにした。
先日はこんな発表をしてしまったトランプ氏だが……、現実は違った。

米兵遺骨返還協議に北朝鮮が欠席~いまも続く揺さぶり交渉

2018年07月13日 15時46分
米朝首脳会談から1カ月~遺骨返還協議に北朝鮮が欠席
1950年から1953年までの朝鮮半島で捕虜、行方不明となったアメリカ兵の遺骨の返還に関する問題で、板門店で12日に予定されていたアメリカと北朝鮮の実務協議は北朝鮮側が出席せず、実現しなかったことがわかった。韓国政府関係者によると、北朝鮮はその後15日に将官級の協議を開くことをアメリカに提案したようだが、非核化に伴う段階的保証をアメリカから引き出すための北朝鮮による揺さぶりとみられている。

7月12日に板門店で行われるハズだった実務者協議は、北朝鮮の出席が無かった為に実現しなかった。アメリカ側は板門店で待ちぼうけである。これは、米朝会談前にも見られた光景だ。
その後、15日には将官級会談をしたようだが、その時のニュースでこんな事が書かれている。

米兵の遺骨返還 2週間後にも実現か

Write: 2018-07-17 14:07:21/Update: 2018-07-17 14:09:34
~~略~~
一方、アメリカのCNNがアメリカ政府高官の話として報じたところによりますと、米朝は、2週間から3週間をめどに、アメリカ兵200人あまりのもととみられる遺骨の返還が行われるよう努めているということです。

トランプ氏が「帰って来た」といった遺骨は、返還の見通しすら未だ見えないのである。

北朝鮮にとっては米兵の遺骨返還など、単なるカードに過ぎない。
返還することは、特に北朝鮮側のデメリットは無いハズなのだが、これすら協議を長引かせるような態度を見せている理由は、アメリカに切れる政治カードが本当に少ないから、という理由によるものだろう。

米兵の遺骨返還 複雑な問題も

Write: 2018-07-25 14:15:48/Update: 2018-07-25 15:07:44
6月の米朝首脳会談で合意したアメリカ兵の遺骨返還が遅れているのは、北韓への補償が絡んでいると、ロイター通信が24日付で報じました。
ロイター通信は、非核化の措置と違ってアメリカ兵の遺骨返還は短期間に実現できる目標とされたが、複雑な問題が絡んでいて、返還が遅れているとしました。
それどころか、北朝鮮は遺骨ビジネスをやろうと画策している始末である。
2007年に北韓を訪問し、アメリカ兵の遺骨とともに帰国したニューメキシコ州のビル・リチャードソン元知事は、北韓は遺骨返還問題を交渉カードとして活用しており、返還に当たっては必ず代価を要求するとしました、
実のところ、こうした遺骨ビジネスは日本に対してもやろうとしている。

日本からの強制徴用者遺骨返還 北朝鮮と協力で合意=金大中氏三男

2018/07/19 15:15
【北京聯合ニュース】日本による植民地時代に強制徴用された朝鮮半島出身者の遺骨を日本から持ち帰る事業について協議するため訪朝していた韓国の社団法人「民族和解協力汎国民協議会」(民和協)の金弘傑(キム・ホンゴル)代表常任議長が19日、北朝鮮から帰国するため経由地の中国・北京の空港に到着した。金氏は聯合ニュースとのインタビューで、遺骨送還に向けて協力することを盛り込んだ合意文書に署名したと明らかにした。
それどころか韓国側はこんなニュースを流す始末だ。

ハッキリ言うが、「強制徴用」などという造語を使っている韓国も北朝鮮と同様に日本に敵対する意思があるのだろう。
北朝鮮側は日本と取引するつもりは無いのだ。
それどころか、過去には偽の遺骨を突きつけてきた事もあった。

北朝鮮の拉致被害者・横田めぐみさんのものとされる遺骨は偽物?

2016.02.01
~~略~~
 その後、横田めぐみさんの遺骨のDNA鑑定を行なうが、遺骨からは横田めぐみさんのDNAは検出できなかった。同時に分析した科学警察研究所は、判定不能と発表。日本政府は、遺骨は別人のものと発表した。
なお、引用記事は当時の鑑定結果を疑う趣旨で書かれているが、そもそも北朝鮮が日本人やアメリカ兵の遺骨を後生大事に保管しているはずも無く。

アメリカとしても、遺骨が帰って来たからと言ってそれを手放しで歓迎するような姿勢を採ることは間違いだろう。



話がちょっと逸れてしまったが、結局のところ、北朝鮮がやりたいのは時間稼ぎだ。
核放棄など、金正恩体制が崩壊してしまうのでとてもできない。ミサイル放棄だって先代までの実績に泥を塗る行為である。まさか神格化されてしまった先代を否定することが出来ようはずも無い。
このブログでは散々「宗教的」と表現してきたが、まあ、控えめに言ってもカルト教団のそれに近いのが、今の北朝鮮の状況なのである。
何かの前提が崩れればあっさりと崩壊しかねない。

そして、遺骨返還や拉致被害者返還だって、容易にできる話では無いのだ。何故ならば、遺骨の方はそもそも自国の人民すら飢える状況で、DNA鑑定技術だってまともなものがあるとも思えない。そんな状態で「米兵の遺骨だ」と返してくるものが、信用出来る訳が無かろう。
日本人の遺骨に関しては、更に絶望的だ。米兵の遺骨は、未だ戦闘地域などを探せば出てくる可能性があるが、日本人の遺骨となると何処をどう探すのか。拉致被害者ですら全容を把握しているかは怪しい。
結局、そんないい加減な国家を相手にしているのである。


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