戦後歴代最低の総理大臣は?

この手の話は結構盛り上がっているのをネットで見かけるんだけど、ちょっと意外な記事を見たので紹介しておきたい。まあ、NEWSポストセブンだからね。

「戦後歴代最低の総理大臣」調査、3位は鳩山由紀夫氏

8/6(月) 16:00配信
9月の自民党総裁選は、総理・総裁の資質、政権運営の是非を問う重要な機会になる──はずだったが、党内は早くも安倍首相の3選確実のムードで、そうした議論はまるで盛り上がっていない。
皆さんは、戦後歴代最低というと、誰を思い浮かべるだろうか?
鳩山由紀夫
え?答えを最初に出しちゃダメ?

まあまあ。


えっと、先ずは、戦後というカテゴリーで考えていくと、誰がいるかという事を紹介していかねばならない。
  1. 第43代 東久邇宮稔彦王 ← 敗戦処理、最短内閣
  2. 第44代 幣原喜重郎 ← GHQ支配下で日本国憲法草案
  3. 第45代 吉田茂 ← GHQ支配下で日本国憲法成立
  4. 第46代 片山哲 ← GHQ支配下で警察制度の改革などの法整備
  5. 第47代 芦田均 ← GHQ支配下、昭和電工事件が発覚
  6. 第48代~51代 吉田茂 ← GHQ支配下で教育基本法などの法整備
  7. 第52代~54代 鳩山一郎 ← 55年体制の確立と原子力基本法整備
  8. 第55代 石橋湛山 ← 在任65日(3番目)
  9. 第56代~57代 岸信介 ← 日米安保の不公正部分の解消に尽力
  10. 第58代~60代 池田勇人 ← 所得倍増計画で経済発展に貢献
  11. 第61代~63代 佐藤栄作 ← 日韓基本条約批准、非核三原則表明
  12. 第64代~65代 田中角栄 ← 支那との国交正常化、日ソ共同声明
  13. 第66代 三木武夫 ← 政治資金規正法、公職選挙法の改正
  14. 第67代 福田赳夫 ← ダッカ日航機ハイジャック事件発生
  15. 第68代~69代 大平正芳 ← 対米協力路線への転換
  16. 第70代 鈴木善幸 ← 増税無き財政再建路線を主導
  17. 第71代~73代 中曽根康弘 ← 日米安全保障体制の強化
  18. 第74代 竹下登 ← 消費税導入
  19. 第75代 宇野宗佑 ← 在任69日(4番目)
  20. 第76代~77代 海部俊樹 ← 自衛隊初の海外派遣
  21. 第78代 宮澤喜一 ← PKO協力法成立、ODA大綱閣議決定
  22. 第79代 細川護熙 ← 国民福祉税構想を提唱して翌日白紙撤回
  23. 第80代 羽田孜 ← 在任64日(2番目)
  24. 第81代 村山富市 ← 村山談話発表、破防法成立後にオウムに適用せず
  25. 第82代~83代 橋本龍太郎 ← 消費税を5%に増税
  26. 第84代 小渕恵三 ← 国旗及び国歌に関する法律制定、支那への多額の助成
  27. 第85代~86代 森喜朗 ← 沖縄サミット完遂、えひめ丸事件に対応
  28. 第87代~89代 小泉純一郎 ← 郵政民営化
  29. 第90代 安倍晋三 ← 教育基本法改正、防衛庁の昇格
  30. 第91代 福田康夫 ← 東アジア政策推進、東シナ海ガス田共同開発推進
  31. 第92代 麻生太郎 ← リーマンショック対策
  32. 第93代 鳩山由紀夫 ← 日米関係の毀損
  33. 第94代 菅直人 ← 東日本大震災の人災化
  34. 第95代 野田佳彦 ← 消費税増税を決定、南スーダンへの自衛隊派遣
  35. 第96代~98代 安倍晋三 ← 現職
都合32人(敬称略)いるわけなんだけど、この中で最悪を選ぶとすると、やっぱり記憶に新しい人が有力になっちゃうわけで。
なお、代表的な政策に関して簡単にまとめたけれど、かなり恣意的なラインナップになっているのはご勘弁を。

でまあ、ポストの記事ではランキングがこんな感じ。
1位:菅直人、2位:安倍晋三、3位:鳩山由紀夫、4位:宇野宗佑、5位:森喜朗、6位:麻生太郎、7位:小泉純一郎、8位:野田佳彦、9位:村山富市、10位:羽田孜。
もう、知っている人ばっかりだね。

記憶に新しい人から悪し様に言われちゃうのは仕方が無いのだが、その中でもトップが菅直人だというから、「それはそうだ」と、納得はした。このブログでも、菅直人と鳩山由紀夫など重度の売国認定をしている一部の人には敬称を付けていないので、ご了承を。



さておき、ポストではどんな理由を挙げているのかな、と。
先ずは、ワーストの菅直人だ。
 堂々の(?)ワースト1位は前述の通り、菅直人氏。問われているのは国民の命を守る「危機管理対応能力」だった。東日本大震災の際、菅首相は「俺は原子力の専門家だ」としゃしゃり出て指揮系統を混乱させ、あまつさえ事故直後の福島第一原発に飛び、国の最高責任者が官邸を留守にするという危機を自らつくりだした。
流石菅直人!

もはや、伝説級の対応が「東日本大震災の人災説」すら囁かれる始末で、この人ほど無能を晒した人はいないと思う。
堂々の1位ではあるが、この理由にも異論は無い。

次の安倍氏は飛ばして3位のハトである。
 やることなすこと朝令暮改だった鳩山由紀夫氏の3位も予想通りである。
「政権交代に対する国民の期待を短期間で無残に打ち砕いた。この時の民主党政権へのトラウマが国民にはまだあるから、安倍政権や自民党がどんなバカをやっても支持率が下がらない」(岸博幸・慶応義塾大学大学院教授)
 政権交代可能な2大政党政治をぶち壊し、国民から政権の選択肢を奪ったことが最大の政治的責任だろう。
いや、ハッキリ言って、日米同盟を破滅寸前までに追い込んだ実績を考えれば、この人がワースト1なのだが、まあ、理由に関しては異論は無い。

なお、2位にランクインした安倍氏はこんな感じに評されている。
 安倍首相のどこが「日本をダメにした」と評価されたのか。元文部官僚の寺脇研・京都造形芸術大学教授の指摘だ。
「三権分立を壊すという、とんでもない政治を行なっている。国会軽視、官僚は萎縮、そして政権に対するチェック機能を潰してきた。あげく、司法にも人事で介入する始末。第4の権力とも称されるマスコミにも、圧力を加えてナアナアの関係を築いた。つまり、戦後の立憲主義を破壊した」
いや、嘘でしょそれ。
まあ、安倍氏は現在進行形で首相をしているので、ここでは評価はしないでおこう。それでも、外交面の手腕は卓越していると、個人的には感じているのでワーストランキングにはノミネートしない。経済的な面で不安があるので、将来的にはランクインはありうるが。

4位の宇野氏は時期が短すぎるので飛ばすとして、5位の森喜朗氏はどうだろう?
 自民党では、ワースト5位に森喜朗氏が登場する。
「小渕首相の急死によって密室の談合で選ばれた」(後房雄・名古屋大学大学院教授)と今も首相選出過程を疑問視され、その時の談合メンバーの1人、村上正邦・元労相も「総理に推したのは大間違いだった。神の国発言など空気が読めないし、辞めた後も恥知らずに大きな顔で五輪組織委員会会長をやっている」と突き放す。
これ、完全な風評被害だな。

確かに森氏の政治手腕が優れていたとは言い難い部分はあったし、失言は多かった印象が強いけど、政策的に失敗したか?といわれると悩ましい。
実は森政権時代に南九州で発生した口蹄疫の対応を、小渕政権から引き継いで迅速に処理しているし、沖縄サミットも無事開催した。外交にもそれなりに尽力していたし、アメリカに対してもそれなりに立ち回ってMD導入や開発が始まったのもこの頃であり、思いやり予算の削減にも一役買ったようだ。外交、防衛でも実績があったと言える。
土地収用法の改正により、一坪地主に対する処理を簡素化できる道筋を付け、公共事業に関しても尽力している。

寧ろ、無能さで言えば9位にランクインした村山富市氏や、カリスマはあったがその後の政策に甚大な影響を与えた小泉純一郎氏の方がランクは上ではないだろうか。小泉氏も7位にランクインしているが。

おっと、意図的に飛ばしたと言われるとアレなので、6位の麻生太郎氏にも言及しておきたい。
 森氏に続く“失言王”麻生太郎氏(6位)は、「反知性主義が目に余る」(精神科医・香山リカ氏)と総理の品格が問題視され、7位の小泉純一郎氏は「聖域なき構造改革で格差社会を創り、貧富の格差を拡大させた」(上脇博之・神戸学院大学教授)と政策の結果責任を問われている。
……香山リカのコメントが出てくる時点でもうどうしようも無い。
麻生氏は、任期は短かったが、リーマンショックのダメージ回復を図ると共に、自由と繁栄の弧という外交方針を打ち出し、アジア外交を深めていった手腕を考えると、とてもワーストランキングの上位にいる人物ではないと思う。
自民党を下野させる原因を作ったのはこの人ではあるが……、国益を優先させるかどうかで天秤にかけた事を考えると、それで評価を下げるのはちょっと不憫である。

最後の羽田孜氏だが、この人も64日間しか総理をやっていないので、評価に値しない。
細川内閣が瓦解した後、その尻ぬぐいをしたという印象が強いが、内閣のメンバーを見てもまあ酷い人材ばかりなので、在任期間が延びたところで何か実績を残した可能性は低いな。

さて、ポストのワーストランクにランクインしていない人の中で、個人的に酷いなと思うのは、福田康夫氏、海部俊樹氏、宮澤喜一氏、細川護熙氏、鈴木善幸氏辺りだ。とはいえ、それぞれ功罪はあったので、ワーストランキングにノミネート程度の話だと思う。

他に、田中角栄氏とか、幣原喜重郎氏も功罪あるとは思うけれど、ワーストランキングの上位に来るかどうかは、何で評価するかによって変わってくると思う。

なお、鳩山一郎氏も55年体制を確立した張本人であり、憲法改正に失敗した点でも失点は大きい。親子共に色々弊害を残していたと言えるが、子供の方が飛び抜けて無能なので仕方が無いね。首相の時ではないが、統帥権干犯問題の主犯であることからも、思想的にどうかと思う人物ではあったようだ。
ワーストランキングにはノミネートしてくる感じだと思うよ。何処に入れて良いかは悩ましいけれど。

そんな訳で、僕の中では戦後の歴代ワーストランキングはこの様になっている。なお、結果責任を重視しているので、在任期間が長い方が不利で、短い方が有利な傾向にはある。
  1. 鳩山由紀夫
  2. 菅直人
  3. 細川護熙
  4. 村山富市
  5. 小泉純一郎
  6. 鳩山一郎
  7. 橋本龍太郎、海部俊樹
こんな感じかな。
小泉純一郎氏は、個人的には嫌いではないのだけれど、北朝鮮対応や新自由主機的な経済政策は明らかな失敗。自民党を破壊した点は評価すべき点もあるし、郵政の民営化についても言うほど悪いとは思っていない。良くも悪くも影響が大きかったという点で5位にランクインさせた。

橋本龍太郎氏は、経済面で後の不況の引き金を引いた点で評価が低い。海部俊樹氏はバブル経済の後始末を失敗している点でやっぱりマイナス評価だ。
9位以降は特にランクをつけていないけれど、福田康夫氏や宮澤喜一氏、鈴木善幸氏、田中角栄氏辺りが争うのだと考えている。

正直、トップ2が酷すぎて、3位、4位の無能組には申し訳無いのだけれど、まあ、仕方が無いかな。影響力の高さでいえば、小泉氏や鳩山氏(父)をもうちょっと上に入れるのも吝かではない。
決めたことで言えば、民主党政権最後の首相、野田氏も大概なのだが、前政権までの尻ぬぐいが多かったから、良くも悪くも、といった評価。

皆さんの評価はいかがだろうか?
色々な意見があるとは思うが、トップ2人だけは譲れないぞ。



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コメント

  1. 菅と鳩は鉄板ですね。
    別にどっちが一位でも二位でも
    変わらないすね。それ以外の1、2はあり得ないですから。
    なんか100日に満たない人がいる。てか2ヶ月くらいの。
    そりゃ評価のしようがない(笑)
    私は忘れてました。

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    返信
    1. まあ、鉄板ですね。

      それはそれとして、実は上のリストには意図的に漏れがありまして。
      お気づきかも知れませんが、戦後最短の内閣総理大臣がリストから漏れていますよね。東久邇首相宮と呼ばれる方が戦後最初の首相を務められていまして、8月17日より同年10月9日に内閣総辞職をして54日の在任期間で敗戦処理に奔走されております。

      ……やっぱり追加しておきます。

      削除
  2. 概ね、木霊様のランキングに同意ですが、個人的には3位に小泉も一緒に置きますね。

    個人的にはワンフレーズ選挙をやらかして政治のショー化と解散総選挙を軽くしたということが何より悪い。ああも選挙を単純化しなければ、民主党政権があったかどうか……せいぜい、ねじれが続く程度で済んだと思ってます。
    当時人気だけはありましたが、後の政治的、経済的混迷が長く続く遠因になったと(悪い意味で)高く評価してます(ブレーンの竹中も特に酷かったが)

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    返信
    1. そうなんですよね、最初ランキングを作ったときには小泉純一郎氏を3位にランクインさせていたのですが、「何もできない首相」というのはやはり害悪でして、実績が無いという実績を加味して今のランキングに。
      とはいえ、小泉氏のやらかしたことは現在かなり色々な面で歪みを産んでいまして、功罪両面があると思いますよ。特に、今は悪い面が強く出てきています。

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