自民党総裁選は安倍3選、地方は反乱したのか?

メディアは「石破は健闘した!」「安倍政治は暗雲!」ということばかりで、NHKなどは不気味を通り越して吐き気を催すような報道をしていた。

「地方の反乱」うなだれる安倍陣営 圧勝意識し反発招く

9/20(木) 23:55配信
 自民党総裁選で安倍晋三首相が連続3選し、新たに3年間の総裁任期を手にした。しかし、陣営が狙った「圧勝」にはほど遠く、対立候補の石破茂・元幹事長の存在感を高める結果となった。来夏に参院選を控え、悲願とする憲法改正への道筋も不透明さを増す。
朝日新聞は、こんな見出しで煽っているが、悔しさが滲み出ているな(笑)
安倍氏
どの辺りからこんな声が出たんだろうな。
 「(票差が)拮抗(きっこう)している。どうなってんだ」「予想以上に石破が取っている。ショックだ」。国会議員たちからはそんな声が上がり、自民党幹部は「地方の反乱だ」とうなだれた。
もし本当にこんな声が国会議員から出たのだとしたら、それこそ自民党員である事の傲慢さがでたということだろう。

NHKの方も紹介しておこう。

自民総裁選 党員票では石破氏が善戦

2018年9月20日 14時26分
石破元幹事長は、党員票でおよそ45%を獲得し、善戦しました。
安倍総理大臣は、陣営幹部が目指していた55%を獲得したものの、国会議員票とは大きな差が出る結果となりました。
この報道は、「次期、自民党総裁には石破氏を」という意識が滲み出たものである。冗談じゃない。政策を語らぬ政治家を総裁にしたら日本は終わりだ。

なお、僕自身は自民党員ではないし、かつて「なってもらえませんか」といわれた時には断っている。今ならば、参加することを検討するかも知れないが、それは自民党が好きだからと言う訳では無い。中に入ったときに、何処まで政治に関与できるか知りたいという興味からである。

良くも悪くも、政策集団としての側面をもっているからこそ自民党は支持されているわけで。それが、総裁に、或いは首相に政策に対するビジョンが無いという状況では、一体、何をやる政府なのか、という事になる。「誰が首相になっても同じ」という政治は卒業しなければなら無いのだ。

「次の内閣」構想を否定=枝野立憲代表

(2018/09/20-19:18
 立憲民主党の枝野幸男代表は20日、BS朝日の番組で、国民民主党の原口一博国対委員長が提起した、主要野党による「次の内閣」構想について「どの党まで含めてどの範囲で政権をつくるかという話が一致できるとは到底思えない」と述べ、否定的な考えを示した。
 枝野氏は、旧民主党時代のネクストキャビネット(次の内閣)を「失敗だった」と指摘し、「わが党が仮に単独政権を取れそうな状況でも(次の内閣は)やるつもりはない」と強調した)
これが日本の「最大野党」なのだ。如何に絶望的な状況かがよく分かる。
そもそも、この「次の内閣」というのは、「次にウチが政権をとったら、このメンツでやるぜ」という、与党のカウンターパートを設定するやり方で、イギリスがこういうやり方をしたのを真似したものだ。
下野した時は自民党もやっていた。

もちろん、外国の真似なのだから、止めるのも続けるのも自由なのだが、「どの党まで含めてどの範囲で政権をつくるかという話が一致できるとは到底思えない」という、凡そ、民主主義出あることを忘れたかのような発言に頭が痛くなる。
話し合いをすると割れるので、話し合いをしないというのだから。

で、野党がこんなだらしない状態、つまり、国会議員になっても政権与党になる積もりの無い、国を変えようとしない議員ばかり集まった状況で、せめて与党は、と思ったら、何と、次期首相候補が「政策はありません、みんなで考えましょう」なのだから、頭がおかしいとしか。
こっちがうなだれたくなるわっ!!!

折角なので、データを紹介しておきたい。
 午後に発表されたのは、首相553票に対し、石破氏254票。党員・党友からなる地方票では、首相224票に対し、石破氏181票。首相が国会議員票で8割を超えた一方、地方票では5割半ばにとどまり、議員と党員らの意識の乖離(かいり)が目立つ結果となった。
NHKの見方も1つの見方ではあるが。
候補者名
議員票
党員票
総得票数
安倍晋三
329票(8割超)
224票(55%)
553票(7割)
石破茂
73票(2割弱))
181票(45%)
254票(3割)
世の中ではこういうのを圧勝というのである。
なお、確かに党員票の獲得で僅差になっている状況は分かるのだが、2012年の総裁選(2015年の時は無投票で安倍氏が再選している)の時は、安倍氏が議員票54票、党員票87票だったのに対して、石破氏は議員票34票、党員票165票であった。実は、石破氏は地方の支持も減っている。

議員票が増えているのは2択なので、という理解はできるが党員票が減っているという現実を考えると、石破氏は果たして善戦したと言えるのだろうか?地方でも負けるということを、石破氏は果たして想定していただろうか?

もちろん、安倍氏が思ったよりも評価されなかったという点は、事実としてある。安倍氏の首相としての実績を加味して、それでもなお石破氏を選びたいという党員が多かったと言うべきなのかも知れない。
だが、では逆に石破氏は一体なにが評価されてここまで得票したのかはナゾである。
 今回の総裁選で目立ったのは、首相側による「圧勝」を意識するあまりの締め付けだ。そのことがかえって議員や地方での反発を呼んだ。また、日本記者クラブ主催の討論会やテレビ出演では森友・加計学園問題を厳しく問われる場面が続き、首相の説明の不十分さが際だった。
朝日新聞は安倍氏の失点を指摘しているが、石破氏の良いところは指摘できていない。

一応、色々記事を見ていったが、「地方重視の姿勢」が評価された、という程度しか褒め言葉がないようだ。

山梨は石破氏が善戦 「複数の来県、地方重視を評価」

2018.9.20 20:09
 自民党山梨県連は20日、党総裁選で県内の党員・党友が行った投票結果を発表した。
~~略~~
 中堅県議は「地方が疲弊している中で、地方創生担当相を務めた石破さんからは、演説や主張の中に地方重視の姿勢が安倍さんより、より強く感じられた」と評価した。
その、地方重視の政策は、一体どんなものだったんですかねぇ?
石破氏の退屈な地方へのメッセージを1/3くらい聞いてみたが、「私は地方を応援して参ります」くらいしか言っていなかったぞ?
具体的に何をしてくれるのよ?

実際に、47都道府県にメッセージを出して、沖縄で叩かれ、意見を変えるというザマだったおかげで、47都道府県中、安倍氏を上回れたのは7つだけ。それが現実である。
「石破ビジョン」について、経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「まだ、具体的な手法が分からないので評価は難しい。でも、日本経済に対する基本認識と目指す方向は正しいと思います。アベノミクスは、大都会と大企業と富裕層を潤せば、トリクルダウンが起きて、地方も中小企業も貧困層も豊かになると訴えていましたが、まったくの間違いでした。石破ビジョンのように、地方と中小企業を直接、豊かにする考えは間違っていない。社会保障を充実させることで国民の将来不安を解消し、消費を活発にする考えも悪くない。アベノミクスに対する評価は、まさにその通りです」
笑ったのは日刊ゲンダイの記事だ。
「未だ具体的な手法はわからない」と、扱き下ろされているが、実際に、石破氏が「何をしてくれる」ということが評論家にもイマイチ伝わっていないのだ。

じゃあ、地方の自民党員で石破氏に投票した人は、一体、石破氏の何を期待したんだろう。
国会議員であれば、次期首相候補というプレミアムが欲しくて支持ということもあるんだろうけどさ。”天才子役”の名を欲しいままにする小泉進次郎氏が、アリバイ作りのように直前に石破氏支持を表明していたけれど、「そういうこと」なんだと思う。

地方がどのように反乱したのか?そこをメディアは上手く説明できていない。そりゃそうだろう。だって、反乱にすら届かなかったのが現実なのだから。

何れにしても、安倍氏の続投が決まった。これが沖縄知事選にも良い影響として出てくれれば良いのだが。



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コメント

  1. マスコミが必死に安倍下ろしのネガキャン張った成果と長期政権に対する飽きが半々かな、と思ってます。各議員からの地元県連の統制が微妙とも取れますが、より一般人に近い人たちはマスコミ報道に引きずられるでしょうしこんなもん、と思っていいのでは?
    まぁ、後は公職選挙法と無関係な選挙ですから、実弾なり利権なりの空手形を撃ちまくればこれくらいはできるでしょう。

    とりあえず今後冷遇されると思われる、石破・小泉がどう動くか見ものですね。

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    1. 長期政権に対する「飽き」というのは、経済が良ければあまり関係無いのでしょう。
      しかし、地方は疲弊しているので、経済的な恩恵が受けられない状況にあると、それが、安倍政権の弱点だと言うことなのかも知れません。

      ……でも、石破氏はないわー。

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  2. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32018年9月21日 18:08

    テレ東の経済ニュース番組(WBS)でのコメントで、こんなのがありました。
    >安倍氏が取った党員票の割合は、前回の石破氏が獲得した割合と同レベルで、ギリギリでした。
    なんか、無理矢理のコメントですね。
    逆に言えば、石破は前回の党員票に届かなかったということですよね。

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    1. 今回、安倍総理は総理の職を続けているので、いわゆる「地方票」というのを獲得することが難しいです。石破氏がどんな発言をしても、それを否定して回ることもできない。つまり、党員票を得ることはハードルが高いのが事実でしょう。
      直接顔を見て、良い印象をもった人に投票したいというのは、人として当然の感情に付け込む結果ですから、当たり前というか。
      それでこの票数ですから、ある意味苦戦したと言うべきなのでしょうが、石破氏からすれば票を伸ばせなかったというべきでしょう。石破氏も苦戦したわけです。

      寧ろ、議員票を石破氏があれだけ獲得できたことが問題かも知れませんね。あんな発言を繰り返して73票も獲得できたのですから、安倍陣営も切り崩される状況にあったと考えられます。カツカレーの数に合わなかったみたいなニュースもありましたが、裏切り者が何人もいたと言う事でしょう。

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