イタリア、移民政策の転換へ?

イタリアも移民大国である。

イタリア、移民・難民の許可厳格化へ 大幅に減る可能性

9/25(火) 11:26配信
 イタリア政府は24日、移民・難民に対する滞在許可を大幅に厳格化する法律を閣議決定した。これまで「人道上の理由」として認めてきた滞在許可を、移民が母国で低賃金で過酷な労働を強いられたり、治療が必要だったりする場合に限って認める制度に変える。施行されれば、イタリアの移民・難民の受け入れは大幅に減る可能性がある。
うん、まあ、移民を増やすにしても限界はあるよね。
イタリアが移民に苦しんでいる話は、チラホラと聞いている。

伊内相、移民救助船の寄港を拒否 629人が乗船

2018年06月11日
1日に発足したばかりのイタリア・コンテ内閣のマッテオ・サルビーニ内相兼副首相は10日、リビア沿岸で救助された移民629人が乗る「アクアリウス号」の寄港と難民の受け入れを拒否した。
イタリアは、現状、北アフリカから欧州を目指す移民の玄関口になっているらしい。地理的に仕方が無いところはあるね。
 
これが地図なのだが、チュニジアからイタリアのマルタ辺りに船で渡るというのが、常道らしい。
歴史的に見てもイタリアに移民が多い傾向にあるのは、そういう意味でも仕方のない部分はあるとは思うのだけれど、最近は特に多い。

で、イタリアの新政権が、「ちょっとこれ以上は困る」と断ったのが、今年の6月のこと。救助船「アクエリアス号」の事件である。

イタリア新政権、救助の移民の入国拒否 EUで足並み乱れ

2018/6/13 19:04
【パリ=白石透冴】イタリアの新政権が移民に強硬な姿勢をみせている。地中海で救出された移民の入国を拒否、スペインが急きょ受け入れを表明した。伊政府はさらに対応を批判したフランスを「偽善的」と呼ぶなど、他の欧州連合(EU)加盟国との衝突も辞さない構えだ。移民をめぐる各国の足並みの乱れが表面化し、EUの結束が試される事態に発展している。
移民の移送を商売にしている民間会社が、イタリアを目指そうとしてイタリア政府に断られ、急遽、スペインが受け入れる結果に。最終的には移民たちはフランスが受け入れるような話になったようなのだが、イタリアはそれを「偽善的」と批判したんだとか。

この船はそうではないのかもしれないが、イタリアンマフィア辺りが移民の移動をビジネスにしているらしいと言う噂がある。本当か嘘か、マフィアが国内に入ってくる、という事情もあるようだが。

移民の「マフィア」止めたい:イタリアのサルビーニ内相

2018年6月21日 20:58 JST
イタリアのサルビーニ内相はフェイスブックに投稿した動画で、移民の「マフィア」がやって来るのを止めたいと発言。移民船への対応でチュニジア当局の介入を求めたとも述べた。
「海上からの移民と非政府組織(NGO)をもうイタリアの港に入れない」とし、NGOは移民をオランダの港に連れて行くべきだと論じた。
で、新政権が生まれた背景にもこうした移民問題に対策を打つべきだと、その様に主張した政党が得票を伸ばしたという事があった。
そう思われる程度には、イタリアの内政を移民たちが脅かしているという風に理解されているのである。

欧州崩壊か? イタリア総選挙の「衝撃」を各国メディアはこう報じた

2018.3.11
ドイツでメルケル首相が主導する「大連立」が成立し、これで欧州政治も安定するか……と思われた矢先、イタリアの総選挙ではポピュリスト勢力が躍進。中道左派的な現政権がこのままでは維持できないことが確実となった。
まあ、このイタリアの政権もなかなか主導権を奪えないでいるらしく、一時期は再選挙なんて話も出ていた。

五つ星・同盟連立政権発足-イタリア政治は再び世界を揺らすか?:研究員の眼

2018年06月06日 14時43分 JST | 更新 2018年06月06日 14時43分 JST
6月1日、イタリアで「五つ星運動」と「同盟」による政権が発足、コンテ首相率いる新政権が発足した。
反エスタブリッシュメントの五つ星運動と反移民を掲げる同盟の連立は、今年3月の総選挙前、欧州連合(EU)懐疑色の強い「最悪」の組み合わせと見なされてきたはずだが、イタリア国債、イタリア株は買い戻された。
取り敢えずは再選挙の話は、連立政権樹立によって回避されているようだが、色々とEUにとって劇薬として作用する政権が誕生してしまった。その結果、イタリア国債、イタリア株がまさかの買い戻しである。

案外、好意的に採られたようで、そういう意味でも移民の受け入れはイタリア経済に悪い影響を及ぼしていた可能性が高いのだろう。



そんな訳で、冒頭のニュースである。
 同法では、難民が公務員に暴力を振るったり、強盗や性暴力などの犯罪で有罪になったりした場合は、難民認定を取り消すと規定。不法滞在になった人を強制送還するための収容施設を増設し、最長6カ月間の収容期間中に送還手続きを進めるとしている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180925-00000030-asahi-int
しかし、冷静に読むと結構真っ当な話なんだよね、ニュースを見る限りでは。

ちなみに、日本でも民主党政権時代にはかなり移民の条件(入国審査を含む)が軟化された条件だが、現在は規制を厳格化する方向に。

「最も難民を歓迎しない」日本、難民認定審査を厳格化へ=昨年の許可数は5000人中わずか11人―中国メディア

配信日時:2015年9月11日(金) 16時8分
2015年9月10日、新華社は、欧州に難民が押し寄せるなかで、「最も難民を歓迎しない」国のひとつとみられている日本が、移民受け入れ政策をさらに厳格化することを検討していると伝えた。

入国管理庁の設置でどうなる? 出入国管理の厳格化
将来の人口減対策などにらむ

2018/8/4 23:35
政府は2019年4月から外国人労働者の受け入れを拡大するのに合わせ、法務省の入国管理局を外局の庁に格上げする方針だ。入国審査官らの定員を増やして予算を重点配分し、入管業務の司令塔としてルールを定める権限を強化。将来的な人口減対策にも備える。今後、具体的な設計を議論するが、庁に格上げすると何が変わるのか。論点を整理した。
しかし既に移民大国になっている日本だ。
公式には移民は殆ど居ないことになっているんだけど、それは定義の問題であり、国内にいる外国人の実数は驚くような数になっている。でも、その事は日本人であればみんなが知っていることでもある。それほどに、日本国内に外国人は溢れているのだ。

それが悪いこととは言わないが、コントロールできないまでに外国人が増えて問題になっている自治体もある。

【有本香の以毒制毒】在留外国人数が過去最多 外国人労働者の町で「共生」について考える

2018.9.21
 法務省は19日、6月末時点の在留外国人数(速報値)が263万7251人(前年末比2・9%増)となり、過去最多を更新したと発表した。留学生や留学後に日本で就職する外国人が増えているという。
この記事は有本姐さんこと、有本氏が最近、声を大にして主張していることが紹介されている。
実際のところ、異文化を受け入れると言うことは、困難が伴うものだ。

これは、移民達が異文化を受け入れるのではなく、日本の地方自治体が異文化を受け入れるという意味で、である。

結局イタリアも、「政策転換」せざるを得なかったということなんだと思う。
押しよせるに任せるような移民政策では、政策を維持することが難しくなってしまうということでもある。あの、メルケル氏がいるドイツですら、そうなのだから。
日本も、もっとしっかり考え直すべきだろう。多分、安倍政権の今の方針では、移民政策は破綻する。
それは、年金政策や生活保護に対して、手が付けられていない一方で、労働力と称する外国人を呼び寄せようとしているからである。そしてそれは、産業界からの要請でもある。それを安倍政権ははね除けることが難しい。何故なら、経済に直結するから。その、バランスをどうやってとるのかが、これからの手腕として問われているのだろう。



ランキングへの応援クリックよろしく!
にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

コメント

  1. 悪名高き(?)技能実習生制度、2年が5年になったのにも驚きだったのに、今度はそれを10年にするとか。半数(以上?)が定住するとの前提で言っていないなら、甘いとしか思えません。
    たとえ欲しい若者が一人来ても、定住して両親と祖父母を呼び寄せたら超高齢化社会に拍車をかけるだけでは?親族の呼び寄せ禁止と言っても、観光で入国されて不法滞在されたら監視しきれるか疑問です。
    最近やたらと「多文化共生」と叫ばれていますが、これって一方的に「日本が他国の文化に配慮しろ」と言われているだけで、「日本文化を理解しろ」という側面がなさそうな。
    最低「日本は宗教の上にルールがある法治国家である」ということを認識できないなら来日するなと言いたいです。
    先日、公立小学校での「イスラム教徒の子供達にどこまで配慮すべきか」の取り組みを扱った番組を見て、げんなりしました。イスラム教育をしたければイスラム学校を作ってそこで行え、と思います。キリスト教徒(特殊な一派を覗く)の子供達は、修学旅行で仏教のお寺も見学していますよ(知っている限りは)。

    返信削除
    返信
    1. 技能実習生制度は、評判が宜しくないですね。
      評判が良くない背景には色々な問題が隠されているわけでして。失踪する外国人の若者達が大勢居るという現実から目を背けてはダメですよね。

      そして、異文化を取り入れる懐が日本にあるとはいいますが、異文化を異文化のまま受け入れるなんて事は、かつてやってこなかったし、それはこれからもやるべきじゃ無いと思います。
      共生することは必要でしょうが、一度に大きな歪みを受け入れるのは、やはり難しいのです。

      削除

コメントを投稿

お気軽にコメントを!ハンドルネームは面倒でもお願いします。