健康保険の適用範囲を”やっと”改正へ

遅いよ。この問題は数年前から指摘されていたじゃ無いか。

健康保険、家族は「日本居住」限定へ 外国人材増に対応

2018年11月7日06時27分
 外国人労働者の受け入れ拡大に向けて、厚生労働省は企業の従業員が加入する公的医療保険(健康保険)について、保険を使える扶養家族を日本国内に住む人に限る方向で検討に入った。海外に住む家族も保険を使える今の制度のままだと、外国人労働者の増加に伴い国の医療費負担が膨らむとの懸念に対応するためだ。来年の通常国会への健康保険法改正案の提出をめざす。
そもそもね、「保険」なのだから、掛け金を支払っていない人に適用することは制度設計的におかしいのである。
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コンセプト自体は素晴らしいとは思うのだが、しかし、この法律は穴だらけだ。
そして、その穴から外国に保険が垂れ流されているのである。困った事だね。
 企業などに勤める人は国籍に関係なく、健康保険組合や協会けんぽが運営する被用者保険に加入し、被保険者として保険料を支払う。被保険者の配偶者、両親や祖父母、子ども、孫らは被保険者の仕送りで生計を立てているなどの条件を満たせば、海外在住で別居でも保険が適用される。
 被保険者が外国人でも日本人でも、海外に住む扶養家族が来日して治療を受けた場合の自己負担は原則3割で済む。海外で治療を受けた時は、一度全額を自分で支払い、保険適用分について払い戻しが受けられる「海外療養費制度」が使える。
「国民健康保険」という名前が付いているのに、何故か国籍要件が課されていない。
人道的側面?そりゃ結構なことではあるが、しかし、別のシステムで運用すべきでは無いのかね?「在日外国人健康保険」という別枠で作れば宜しい。
え?それだと在日外国人健康保険の方の制度が維持できない?それは、維持できるようなシステム構築をすれば良いのである。寧ろ、何故そうならないのかが理解出来ない。

そもそも、日本に来た外国人の、海外にいる家族に対して保険費用が出るなんて意味不明な運用が出来る時点で、頭がおかしい年か思えない訳なのだが……、流石にそれが不味いと言うことで、今回、それに手を入れる流れになった訳だ。

さてさて、そんな訳で冒頭のニュースになる。

健康保険、国内居住要件に 外国人の不適切利用防止

会員限定有料記事 毎日新聞2018年11月7日 10時09分(最終更新 11月7日 10時23分)
 政府は、外国人による公的医療保険の不適切利用を防ぐため健康保険法を改正し、適用条件を厳格化する方針を固めた。加入者の被扶養親族が適用を受けるためには、日本国内に居住していることを要件とする方向で検討している。来年の通常国会への改正案提出を目指す。
 政府は外国人労働者の受け入れ拡大に向け、今国会で入管難民法改正案成立を期す考えだ。近年外国人による公的医療保険の不適切利用が問題化していることから対応を急ぐが、来年4月の労働者受け入れ拡大実施には間に合わない公算が大きい。

何れも会員記事なので、産経新聞も引用しておこう。

健康保険、外国人への適用厳格化案が浮上 悪用に対処

2018.11.6 21:53
 政府内で外国人による公的医療保険の不適切利用を防ぐため健康保険法を改正し、適用条件を厳格化する案が浮上していることが6日、分かった。加入者の被扶養親族が適用を受けるためには、日本国内に居住していることを要件とする方向で検討している。
……タイトルは「悪用に対処」と書かれているけれど中身はスカスカの記事である。
 会社員が対象の健康保険は、加入者本人に扶養される3親等内の親族にも適用されるが、国内に住んでいる必要がないため、訪日経験のない海外の親族らが母国や日本で医療を受けて健保を利用する事例が相次いでいる。健保法改正案は来年の通常国会提出も視野に入るが、適用条件の線引きをめぐる課題も多く、さらに検討を進める方針だ。
だけど、重要なところは抑えてあった。

まあ、要は内容が不味く時代に合っていないので変えていきましょうという動きが出てきたと言うことである。
我々が注意しなければならないことは、この議論がしっかり正しい方向に導かれていくかどうかを監視することである。機会があれば、国会議員と話をして頂きたいのである。

大切な事は、この制度が維持できる方向に改正ができるか?という点で、例えば高齢者の保健医療は本当に1割負担のままで良いのか?(3割負担に切り替わりつつあるが)とか、生活保護に負担を求めないという仕組みは本当に正しいのか?とか、学生ビザで入ってきた留学生に健康保険加入を認めているけれども、加入要件が非常に緩く、踏み倒しが横行しているとか、非常に多くの問題をこの制度は抱えているのが現実なのである。
それを、今一度考え直して見る必要がある。

そして、この議論は入国管理法改正にかかわらずやるべきなのである。むしろ、こちらが本丸とも言えるだろう。

このブログでも、上手くまとめられれば、切り込んでいきたいと思うのだけれど、……時間がかかるので期待はせずに気長に待って頂きたい。



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