台湾は一国二制度の受け入れを否定

習近平氏が落ち目になっている蔡英文氏へのアシストをした形だね。

一国二制度「絶対に受け入れない」 台湾の蔡英文総統が拒否

2019.1.2 19:34
【台北=田中靖人】台湾の蔡英文総統は2日、台北の総統府で談話を発表し、中国の習近平国家主席が演説で呼びかけた一国二制度について「台湾は絶対に受け入れない」と拒否した。
 蔡氏は、一国二制度は「台湾の絶対的多数の民意が断固として反対しており、コンセンサスだ」と強調。習氏が提案した台湾の党派や団体との政治対話も「台湾人民の授権と監督」を経た当局間の対話でなければならないと否定した。

台湾総統
まあ、台湾の総統としては「そんなのはダメだ」と謂うしか無いのである。

流石にこの習近平氏の発言を容認できないという姿勢を、蔡英文氏は明確にしたわけだ。
 蔡氏は昨年11月の統一地方選の結果は「台湾の民意が主権を放棄するという意味では絶対にない」とし、与党、民主進歩党の惨敗を受けて統一攻勢を強めようとする中国を牽(けん)制(せい)した。
この話、どういう事かというとこちら。

習氏、台湾問題解決に意欲

2019/1/2 15:32
 【北京共同】中国の習近平国家主席は2日、北京の人民大会堂で演説し、共産党独裁下で高度な自治を認める「一国二制度」による台湾統一に触れ、「両岸(中台)は早期に政治対立を解決すべきだ」と訴えた。同制度による統一の模索など5項目を提起し、台湾側に対話を呼び掛けた。
習近平氏、北京でこんな演説をしちゃった。
台湾を支那に吸収するぜ!と、その様に言ったわけだ。
 習氏は2014年に「一国二制度」による台湾統一を強調し、台湾側が強く反発した経緯がある。演説は台湾独立志向の民主進歩党(民進党)の蔡英文政権に揺さぶりをかける狙いがありそうだ。
習近平氏には前科があるだけに、他意の無い発言だといえるのかも知れない。が、こんな事を言われたらたまらないのは台湾である。


さて、この支那のいう「一国二制度」なのだが、何処が採用しているか?というと香港、マカオの2箇所。香港はイギリスの殖民地であった時代が長かったが、1997年にイギリスから支那に返還されたという事になった。香港は英国統治時代が長かったので、民主主義にて行政が運営されていたが、今も細々と続けられている。法体系も支那とは異なる。
一方のマカオも、1999年にポルトガルから返還されている。マカオも特別行政区扱いで、法体系もポルトガルの法体系を維持している。

故に一国二制度によって、支那とは違う社会を維持してはいるが、しかし、政治中枢部に支那共産党に選ばれた人間が送り込まれるような構造になっているので、早晩支那の色に染められていくのだろうと言われている。
実際に、香港で民主化運動が起こったが、悲惨な末路を迎えていた。
装甲車まで用意されてこの様な状況になった。
76_d[2]
逮捕された方がどうなったのか?

【中国観察】香港「雨傘運動」はなぜ起きて、何を残したのか? 指導者の一人が語った「一国二制度の矛盾」

2018.6.29 07:00
香港で2014年に起きた民主化要求デモ「雨傘運動」から約4年となる。若者を中心とした多くの市民が街頭を占拠した同運動は、中国共産党政権の主権が及ぶ地域では1989年の「天安門事件」以降で最大級の民主化要求デモとして世界からも注目された。香港市民として運動に参加した政治学者、周保松氏(香港中文大副教授)は6月下旬、都内での同運動に関する講演で、「短期的に見て雨傘運動は失敗したと評価されるだろう」とする一方で、多数の市民が参加したことは「将来、中国の民主化プロセスにおいて大きな影響を残すのではないか」と意義を語った。
~~略~~
「当初の構想では『一国』の下できれいに線引きされた『二制度』だが、一方は一党独裁、もう一方は自由民主主義と異なる体制にある。香港は香港人によって統治され、高度な自治権が保障されるというのが本来の構想で、両者が互いに干渉しないことが前提になっていたが、返還後に香港の市民社会の成熟度がどんどん高くなり、民主主義に対する欲求が強くなっていく一方で、中国政府はどんどん保守的になりつつある」
デモに参加した政治学者は、今のところ無事のようだ。が、習近平体制を批判するような事になれば、間違い無く消されるだろう。

この後、民主化を求める動きはほとんど見られていないのだが、「支持者が民主化に失望」というよりは、「ハードルの高さに断念せざるを得なかった」と言うべきだろう。
台湾も一国二制度を受け入れれば直ぐこういうことになる。

では、その後どうなるか?というと、チベットやウイグルである。
大げさな話では無く、現実的に今この時にもチベットやウイグルでは支那共産党による人件弾圧が続けられている。
香港やマカオでの表現の自由がどんどん潰されていくように、台湾が一国二制度を受け入れれば、まず、民主主義は息絶え、そして表現の自由など、人々の人権は制限されていく。

流石に台湾国民も、それはお断り、ということらしく、蔡英文氏は辛くも支持率急落に歯止めをかける機会を得た、という事になろう。

台湾でスパイなど174人摘発 中国当局の諜報活動に警戒感

2019.1.10 22:20
    台湾の蔡英文総統は10日、政府の捜査機関、法務部(法務省)調査局の式典で「昨年は(スパイ行為など)国家安全に関わる事件計52件、174人を摘発した」と明らかにし、中国当局による諜報活動に強い警戒感を示した。

    そして、早速動き出した訳で。

    台湾・蔡総統、中国にらみ日本との安全保障協力に期待

    2019.1.5 17:11
     【台北=田中靖人】台湾の蔡英文総統は5日、総統府で海外メディアと会見し、中国の習近平国家主席が2日の演説で台湾への武力行使を辞さない姿勢を示したことに対し、「防衛力の構築が重要政策の中でも最優先だ」と強調した。その上で、「台湾の防衛力強化に協力してくれる全ての国とともに努力したい」と述べ、米国だけでなく日本との安全保障協力にも期待をにじませた。
    日本にラブコールを送ることも忘れてはいない。

    日本としても、支那や朝鮮半島など「手を組むことが現実的で無い友人」の方ばかり見ていないで、現実的な路線を見据えて台湾と連係し、同盟関係を模索していくべきではないか。
    現実社会でも手を取り合っていける友人はそれほど多くない。台湾は支那の影響が色濃いこともあるので、直ちに信用出来る相手とは言い難いが、他の特亜三兄弟よりは余程まともである。


    ランキングへの応援クリックよろしく!
    にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ

    コメント

    1. 中国人、韓国人の旅行者が増えると、日本人が散って行く。
      湯布院も7・8年前は若い女性グループが多かったけど、
      今は街中が「ニダニダ・ハオハオ」五月蠅くて仕方ない。
      別府も町中に安い食事を求めてウロウロ、黒川も団体で
      やって来て、狭い道に車がいても、平気で道の真ん中を
      どや顔で歩き回る。 西郷隆盛は嫌いなはずなんだろうけど、
      鹿児島の仙巌園には韓国個人客が過去最高の訪問数となった。
      熊本の菊池や阿蘇も韓国インバウンドで今年も予約満杯。

      せめて、台湾の人達は特亜3国と違いが分かるようにして
      欲しい。パイナップルのバッジでも付けて来てくれないかな?

      返信削除
      返信
      1. 観光地に行って話を聞くと、多くの方が口を揃えて、支那や韓国の観光客は歓迎できない旨の返答を頂きます。これが、お客さんの話と口裏を合わせて相づちを打つ感じではないというのが、かなり問題のように思います。
        「迷惑なんです」という方もいらっしゃる程で。

        「何故なんですか?」と聞くと「理屈が通用しない」ということなので。これは「日本の常識が通用しない」ということでは無いところがミソですね。
        特にクレーマーは酷いそうですが、それは日本人でも同じなのかと思ったら、色々ヒドイ事例もあるらしく、お食事中不適切なような話も。

        何というか、アレで日本人が減ってしまうとなると、何のための観光地なのか?という気がしてしまいます。

        日本人観光客が減ったから外国人観光客を誘致し、そうしたら更に日本人が寄りつかなくなるという……。

        削除
    2. 木霊さん、再び(笑)今晩は。

      >台湾も一国二制度を受け入れれば直ぐこういうことになる。
      >では、その後どうなるか?というと、チベットやウイグルである。

      その通りでなんですが、現実的にほとんどの台湾人はその最悪リスクを良く理解していると思いますよ。
      何度か台湾を旅しましたが親日感は半端じゃないですし、逆に支那の旅行客を本音では真底嫌っていて、経済的な影響も判るから表に出てこないだけじゃないかな?
      だから支那が本気で統一侵略を始めたら、香港など目じゃない暴動が起きると想像しています。
      僕が甘すぎるだけかもですけど。(苦笑)

      >日本にラブコールを送ることも忘れてはいない。

      李登輝が進めた民主化の根は深く浸透していると思いますますし、1979年施行の米台間の実質的な軍事同盟である「台湾関係法」が基準になるんじゃないかな?
      アメリカは現在これの強化に力を入れていますから、日本の立ち位置も「日台間互いの信頼感重視」で今はブレる必要はないと考えいます。
      まあこれも僕の楽観論ってだけで、アメリカが利益にならないと判断し、台湾を捨てるかもしれない反対理由にはなりません。

      >日本としても、支那や朝鮮半島など「手を組むことが現実的で無い友人」の方ばかり見ていないで、現実的な路線を見据えて台湾と連係し、同盟関係を模索していくべきではないか。
      >現実社会でも手を取り合っていける友人はそれほど多くない。台湾は支那の影響が色濃いこともあるので、直ちに信用出来る相手とは言い難いが、他の特亜三兄弟よりは余程まともである。

      くり返しになりますがまさにその通りで、「信頼度」なら南朝鮮なんかより遥かに信頼していい準同盟国の価値があるのが台湾だと思いますね。
      文クンが「責任丸投げ」のお笑い大暴走中ですからなおさらです!!(笑)

      返信削除
      返信
      1. 残念な事に台湾を訪れたことの無い僕にとって、その現地の感覚は分からないのですが、そうであるのであればやはり日本と台湾との関係は是非とも深めていって欲しいと思います。

        ムン君を旗頭にしている韓国とは、もはや話が通じないレベルですので、距離を置かざるを得ません。
        支那は危険な国ですが、未だ外交が通用する相手という印象ですねぇ。それでも、手を組める相手かというとやはり遠慮したいところですね。

        削除
    3. 木霊さん、おはようございます。

      昨日台湾についてレスしましたがもう少し。

      蒋介石とその息子時代は悲惨な独裁政権でしたから、台湾人の国民党への評価は低いというより否定的だと思っています。(特に国民党が支那と同化を目論む現在では)
      その蒋介石親子の国民党後継が李登輝なので、基本は蒋介石と同じ道を踏襲してもおかしくなかったけど、そうはならなかった...。
      しかし、様々な紆余曲折を経て現在の台湾は資本主義国家に近い民主化され、「中華民国」の呼称を否定した「台湾」という国家になったって事が重要です。(国際的に認められていない不幸が残念)

      つまり、李登輝が21世紀の区切りに「台湾団結連盟」を立ち上げ、実質的な独立宣言をして20年近くになるんですね。
      その間に支那は驚異的な経済発展を遂げ(アメリカの油断と甘やかし)、今や北東アジアの深刻なリスクとなりました。
      台湾が経済的な影響と圧迫を受けるのは必然で、秘密工作も実際やりたい放題なんでしょう。

      「一国二制度」の受け入れは台湾にとって自死行為でしかなく、30年以上掛けて築いてきた普通の民主国家の放棄にほかなりません。
      先の地方選挙で蔡総統の基盤は揺らいでいますが、今こそ日米の強力なギャランティでバックアップが必要なタイミングだと考えています。

      と言っても速攻効果の具体案はありませんが、日本は南朝鮮の企業を一気に台湾や東南アジアの親日国に移管する等の経済援助はできるはず。
      政府はオシメ代えてやらなければ泣き喚くだらしないバカ企業に、「ならば今すぐ南朝鮮を捨て、台湾を含む東南アジアへ製造拠点を移管しろ!!」、「南朝鮮にこだわる企業は貿易保険から外すから、どうなっても知らないぞ!!」とブラフを掛けて、経済界を揺さぶるべきじゃないかな?

      軍事的には日本は憲法9条と現実的な戦力だけでは防戦が精一杯ですし、台湾も死活的な武力侵攻を受けても防戦に徹するしかないでしょう。
      台湾単体で支那本土に攻撃を加えるのもリスクが拡大するだけでやれない、つまり支那を攻撃できる能力はアメリカだけって事ですからね。

      そして万が一台湾が落ちたら次は東シナ海に自由に出張ってきますから、アメリカの重要な戦略拠点である沖縄(諸島を含む)が危うくなり、西太平洋への進出を許す事となります。
      そうなったら、ハワイ・グアムが最前線化しますし、支那は太平洋諸国にも既に手を伸ばしていますから、領有国を持つフランス等も困った事に...。

      アメリカが太平洋のプレゼンスが根底から揺らぎかねない事態を放置するとは思えません。

      幸いインド太平洋安全保障の拡大を目論む日本の思惑どおり、英仏とのコンセンサスは整いつつあります。
      インド洋&南シナ海で支那を牽制する体制が充実する事で、台湾・沖縄を含む東シナ海への支那軍力集中を分散させるのが一番じゃないですかねぇ~。

      それでも支那が野望を捨てず国際ルールを無視して折れない時は、かつて日本がやられたABCD包囲網に倣いABFIJ(アメリカ・イギリス・フランス・インド・日本)で経済封鎖すればいい。
      シンガポール・インドネシアの同意を得て、マラッカ海峡を通過する支那タンカーの封じ込めくらいやっていいと思いますよ。

      極致的な紛争を回避しないとそれこそ大戦の勃発となりかねないのだから、それを避ける為には支那に国際ルールの厳しさを叩き込むしかない、僕はそう考えています。

      返信削除
      返信
      1. 日本にとってもアメリカにとっても、台湾を現体制で維持させることには非常に意味があると思います。
        台湾にとってもそれは同じハズで、一方支那にとっては台湾の存続はかなり都合が悪いんですよね。民主主義を貫いていけるように、アシストできると良いのだろうと思います。

        ただ、支那に国際ルールの厳しさを叩き込む、というのは結構難しいかなぁという気はしていますよ。その辺りはまた別の折に触れたいと思いますが。

        削除

    コメントを投稿

    お気軽にコメントを!ハンドルネームは面倒でもお願いします。